日本では、めまいに苦しんでいる方は多いです。
目眩というと、「ぐるぐる回るめまい(回転性)」を思い浮かべるかと思います。そうです。まさにこれが「目眩」です。
でも、もう一つあります。問診中に
「めまいはありませんか?」というと、
「いえ。ありませんが、なんか頭がふわっとするんです。」
実はこれも目眩の一種なのです。
回転するものではなく、ふわふわする感じを動揺性のめまいと言います。ふらつき感があるようなことですね。
なぜ、出方に違いがあるかというと、発生部位が違うからです。
それでは、この2種類を説明していきます。
回転性のものは主に内耳(三半規管や耳石器といった平衡感覚に関わる場所)の障害が原因になります。
医師にメニエール病と診断された方や前庭神経炎と診断された方は、「ぐるぐる回るような」ことを感じたのではないでしょうか。
それは、これらが主に内耳に障害が生じているからです。
そして動揺性のめまいは、内耳で感じた平衡感覚を処理する脳幹と言われる脳の根元部分の障害が主な原因になります。
脳幹の障害といっても脳の機能が少し低下している程度でので、脳神経外科などで検査をしても「特に異状がありません」といわれる場合も多いのが現実です。
但し、脳腫瘍や脳梗塞・脳血栓などが原因である場合、これらは脳の中で発生します。
種類は、先ほどお伝えしたように「ふわふわするような」動揺性のものが多くなります。
こうした発生源の違いを頭に入れておけば、自分の体のどこが悪いのか、それがある程度特定できてしまいます。
その他、頭位性めまい、加齢、高血圧、低血圧、寝不足や疲労によるものもありますが、その殆どの発生源は脳や内耳に集中しています。